第4回 平田先生の健康コラム

第四回 自分の“リズム”とは

こんにちは。親和治療院の平田です。

もみじ03

いつの間にか暑い時期が少なくなり、秋の気配が強くなってきました。ベランダから見える樹木の葉が薄赤色になり始めたのが9月のあたまぐらい。長い雨が続き、でもまだ蒸し暑さが残っているにもかかわらず自然は正直です。去年に比べるとまだ季節のグラデーション(移り変わり)は分かりやすいでしょうか。

 

“自然は正直”と言いましたが、“人の心身”も一緒です。暑ければ身体は弛み、寒ければ縮む。但し、今までの天気が余りに人を酷する状態だったので、身体を弛めるのか、縮めるのか、そのスイッチのオンとオフが頻繁になり過ぎ、クタクタになってしまいます。つまり自律神経の切り変わりがメチャクチャになってしまいます。肩こり04

前回は最後の方で、夏バテの延長から秋バテになる話をしましたが、ウチに来られる方達の中に、矢張り「食事を食べたくない」「特に食べたいと感じるモノが無い」と言う女性の方たちが居ます。仕事上、生活指導はする訳ですが、私は無理にでも“メシを食え!!”とは言いません。クタクタの身体に無理矢理メシを詰め込んでも、かえってくたびれるだけで、下手をすると風邪をひきかねない。そうなったら元も子も有りません。施療は軽めにして、馬鹿っ話の1つでも(私は10ぐらい話しますが。つまり、馬鹿っ話しかしない人です。)して、心身を落ち着かせます。“年齢”“季節”そして、その人の“人生”を考慮しなければ、とても施療など出来ません。

釣り人01

ともあれ・・・、落ち着いたら、必ず言う事は「無理に食うな」「無理に動くな」、そして季節が落ち着くまで「必要最低限の事しかしない!!」の3つです。“季節”はともかく、“年齢”と“人生”は特に押さえて置かないと、特に70代以降の人達は生きる気力そのものを損なってしまう。施療しているのか、説得をしているのか、どっちだべい?と思う事も有りますが、何としても乗り切ってもらいたいですからね。

 

今回のテーマ「自分のリズムとは」は特別、高齢者(正直、私はこの言葉は使い方に気を使います。“年寄りなんだからー”“年食ってんだからー”とストレートに言った方が気持ちが切り変わる人も多々居ますから)だけでは無く、男女、性別を問わないものです。ウチは親子4人ですが、4人ともバラバラです。上は75才の義父から、下は小学四年の息子。食べる物なんかバラバラ。ウチの奥さんは大変。どこのウチでも奥さんは大変。特にご主人は肝に銘じておきましょう。

私事ですが、私は小さい時から、殆ど一日2食です。朝食を食べるととても疲れる。そして晩飯は帰宅してから食うので21時以降、しかも、かなりガッツリと食べる。寝るのは23時から24時くらい。朝は6~7時に起床です。但し、どうしても食べたい時は治療のあい間(朝10時くらい)に食べる。どうですか? とても不健康でしょう(笑)。おあずけ01

でも私には、たった一つだけ身に付いているものが有るからそれが可能だろうと思ってます。それは「食べない思想」です。これを教えて下さった方は、もう20年以上いろいろと御教示をいただいている、とある会社の社長さんですが、その元は知る人ぞ知る野口晴哉とおっしゃる先生です。この方は亡くなるまでに約何万人の身体を診たという整体の大先達です。この先生は「食わなければ健康、食えなければ餓死」とその本の中で書いています。「食わ・・・」と「食え・・・」、つまり「わ」と「え」の違いです。構えて申し上げますが、この考え方は年齢性別を問うものでは有りません。「食“え”なければ」「食“わ”ない」に切り変える。この間、夏バテでその“食えない”方が「この間24時間食事を抜いてスーパーに行きました。空腹にはなったけど、やっぱり食べたいモノが無かった。」と言うので、「それは頑張ったね。ですが、おにぎりと味噌汁01食いたいものが無ければ、米のメシと味噌汁と何か一品で良いじゃない?」と言いましたが、まだ不承不承の納得でした。これは食欲ではなく、満たされない何かが有る訳です。そこに言及するのは止めましたが。

人間という“動物”の健康は、「食べたい物を、食べたい時に、食べたいだけ食べる」「やりたい事を、やりたい時に、やりたいだけやる。」「眠たい時に、寝たいだけ、寝る」のが基本です。でも、これを額面どおりに受け取ったら、仕事はしなくなるし、まかり間違えば、屋外でブルーシートを張って、生活をしかねなくなる。なので・・・、人間という“動物”の“欲”をコントロールして健康に向かう訳です。欲しいモノは我慢できるが、食べる事に関しては難しいと思う人は「朝だから朝ゴハン、昼だから昼ゴハン、夜だから晩ゴハン」と、その人の“リズム”ではなく、実は周りがみんなそうだから・・・と無意識に思ってる人がかなりの人数います。ほとんどがそうと言っても良い。それが本当にその人のリズムになるなら良い訳です。(本当にですよ!!)でなければ、ちょっと食いたくない時は「食わない」もしくは腹七分目でも良い。しかし!! 女性は気を付けて下さい。何故なら、その中に「甘いモノ」は計算に入れないからです。この事は、また別の機会にお話したいと思います。

おさらいをします。今年の気候は酷かった。→食欲は落ちる。エアコンの中に居ても食えない。→必要最低限のごはんを食べて。→季節が落ち着くまで静かに時を待つ、です。

ただし、働いていらっしゃる方々はもちろんこの限りでは有りません。働いていらっしゃる方々はストレス発散で身体を動かして発散する傾向がかなり強いのでそこをセーブする。そうしないと身体のエネルギーの絶対量は間違いなく目減りします。つまり、休日は出来るだけ、ゆっくり過ごしなさいという事。そこが解らなければ、身体のあちこちに故障が出て来て面倒になります。犬のあくび

この気候、そして“食欲”という“生くる”ための“根源”を通じて、皆さん自身の一人だけの“リズム”を考え直してみましょう。それでは、私はお昼のカップ麺を食させていただきます。ではまた・・・。カップラーメン01

第3回 平田先生の健康コラム

第三回「だ・ら・り」の法則

皆さん、こんにちは。親和治療院の平田です。

前回は“ジメジメ”とした季節でした。そして今は心も体も干からびてしまう季節です。余りに暑い・・・ではなく熱い!!。ニュースを見ると1万人強の人が熱中症で搬送され、亡くなる方も出る始末です。外は熱いし、家の中や職場や交通機関の中は冷え冷え。自律神経の働きも悪くなるので、分っちゃいるけどヤメられない。アイスキャンディーやビールのがぶ飲み。かく言う私も、今年の夏は3日間ほど晩飯が喉を通らず、普段は食べないメロンや桃をおいしく食べることとなりました。

照りつける太陽  熱中症01

さて、今回は「だ・ら・りの法則」と題しました。この気候ゆえに「だ・ら・り」となってしまいますが、実はこれ、私が弓道を稽古していた時の先生から教えて頂いたものです。「だ」「ら」「り」・・・脳トレでは有りませんが、この各々、三文字の頭に或る共通の文字が付きます。さて何でしょうか?

答えは「む」です。つまり“むだ” “むら” “むり”の事です。先生いわく、生きている中で、この中の一つでも出て来ると、後の二つももれなく付いてくると。

何処かに「むだ」で有れば「むら」が出る。それを押し通すと「むり」を生ずるといった具合です。気持ちに「むら」が生ずれば「むだ」が生まれ、それを何とかしようともがくと「むり」を生ずる。何処かに「むり」があると、やがて「むら」が生まれ、その結果「むだ」も生まれてくる。「轍を踏む(わだちをふむ)」という言葉が有りますが、その前段階とも言えるでしょう。

この時期、来院される患者さんは、もれなく、汗をかいていらっしゃいます。外から来られる訳ですから、治療院の中は冷えていた方が当然良い訳です。問題はその後です。ベッドに寝てもらうと、皆さんの背中はとても冷たくなっている。しかも、衣服も汗でビショビショです。この汗をまず取ってあげる事、そして、この天気にかかわらず、暖めてあげなければいけない。そして、今夏、私がした事は、まず患者さんの背中に数枚のペーパータオルを入れてあげる事でした。10分程で、体の汗も取れ、衣服の汗も取れる一石二鳥でした。

水を飲むシニア女性  汗をかく女性

そして、その後、直ちに私の掌を身体にあてるのですが、例外なく「暖かくて気持ちが良いです」との返事。「それは良かった。汗は体を冷やす為にかかなければいけないけれど、その後、体は暖かさをとり戻さなければ冷えっぱなしでしょ? つまり、体の中の振り子が大きく振れ放しで元に戻る。バランスを取れない環境で生活している事の身近な証です」と説明します。

熱いから眠りにくい。冷房を入れて寝る。設定温度は推奨の「27~28℃」にしてタイマーをつけて寝るけど、朝起きると“ふくらはぎ”がとても冷たくなっている。そうすると、疲れは取れないし、頭から足までどこかしら痛む所も出てくる。ごはんは喉を通らないけれど、何故か(笑)冷たいビールは良く飲めて、その勢いで食べるから胃腸もくたびれる。そのまま帰宅して、・・・熱いから眠りにくい。冷房を入れて寝る。さて、こうやって立派に「轍」にはまってしまいましたよ(笑)。

エアコン

消費電力の事や、身体のことを考えると、エアコンの使い方に「むだ」を生じやすいと、そこまでは誰もが分る事でしょう。しかし、私は、人それぞれ、生活のパターンは違うので、シャーベットが出来るぐらいの温度でなければ、エアコンはつけ放しでも良いと思います。私の家では私も、家内もふくらはぎにレッグウオーマーはいて寝ます。エアコンもルーバー(エアコンの風向を変える羽ですね)は、直線方向で体に当たらない様にします。それでも朝は多少のだるさは残るものです。

疲れを残して、翌日にダルダルのヨレヨレの身体で仕事をするなら“快適”に眠れた方がはるかに「むり」は少なくなりますよね。身体に「むり」が有って生活をすると、“風邪”くらいならまだしも、下手をすると事故を起こしかねません。

それは取りも直さず、“体”を通じて“心”にも注意散漫という「むら」が生まれるからです。数年前より“秋バテ”なる言葉も出て来ました。秋の時期なのに、いきなり冬になったかの様な錯覚を身体が感じてしまう訳ですが、これはタイムスパンを長く見た場合の寒暖差について行けないからくたびれる訳ですが、実は“夏バテ”(熱さと冷房の両方による)を引きずっている事は理解して下さいますか?

くつろぐ女性

過度な冷飲食はなるべく避けて、肩口、腹、ふくらはぎは暖めて、エアコンをつけて寝る。インスタントでも良いから、お椀一杯、カップ一杯のみそ汁を摂る(みそは体を暖めて、塩分も摂れます)。

みそ汁

何か身近な一つを実践して、「だ・ら・り」の猛暑をしのいで、“実りある秋の身体”へ参りましょう(太ることでは有りません)。

それではまた・・・。