第3回 平田先生の健康コラム

第三回「だ・ら・り」の法則

皆さん、こんにちは。親和治療院の平田です。

前回は“ジメジメ”とした季節でした。そして今は心も体も干からびてしまう季節です。余りに暑い・・・ではなく熱い!!。ニュースを見ると1万人強の人が熱中症で搬送され、亡くなる方も出る始末です。外は熱いし、家の中や職場や交通機関の中は冷え冷え。自律神経の働きも悪くなるので、分っちゃいるけどヤメられない。アイスキャンディーやビールのがぶ飲み。かく言う私も、今年の夏は3日間ほど晩飯が喉を通らず、普段は食べないメロンや桃をおいしく食べることとなりました。

照りつける太陽  熱中症01

さて、今回は「だ・ら・りの法則」と題しました。この気候ゆえに「だ・ら・り」となってしまいますが、実はこれ、私が弓道を稽古していた時の先生から教えて頂いたものです。「だ」「ら」「り」・・・脳トレでは有りませんが、この各々、三文字の頭に或る共通の文字が付きます。さて何でしょうか?

答えは「む」です。つまり“むだ” “むら” “むり”の事です。先生いわく、生きている中で、この中の一つでも出て来ると、後の二つももれなく付いてくると。

何処かに「むだ」で有れば「むら」が出る。それを押し通すと「むり」を生ずるといった具合です。気持ちに「むら」が生ずれば「むだ」が生まれ、それを何とかしようともがくと「むり」を生ずる。何処かに「むり」があると、やがて「むら」が生まれ、その結果「むだ」も生まれてくる。「轍を踏む(わだちをふむ)」という言葉が有りますが、その前段階とも言えるでしょう。

この時期、来院される患者さんは、もれなく、汗をかいていらっしゃいます。外から来られる訳ですから、治療院の中は冷えていた方が当然良い訳です。問題はその後です。ベッドに寝てもらうと、皆さんの背中はとても冷たくなっている。しかも、衣服も汗でビショビショです。この汗をまず取ってあげる事、そして、この天気にかかわらず、暖めてあげなければいけない。そして、今夏、私がした事は、まず患者さんの背中に数枚のペーパータオルを入れてあげる事でした。10分程で、体の汗も取れ、衣服の汗も取れる一石二鳥でした。

水を飲むシニア女性  汗をかく女性

そして、その後、直ちに私の掌を身体にあてるのですが、例外なく「暖かくて気持ちが良いです」との返事。「それは良かった。汗は体を冷やす為にかかなければいけないけれど、その後、体は暖かさをとり戻さなければ冷えっぱなしでしょ? つまり、体の中の振り子が大きく振れ放しで元に戻る。バランスを取れない環境で生活している事の身近な証です」と説明します。

熱いから眠りにくい。冷房を入れて寝る。設定温度は推奨の「27~28℃」にしてタイマーをつけて寝るけど、朝起きると“ふくらはぎ”がとても冷たくなっている。そうすると、疲れは取れないし、頭から足までどこかしら痛む所も出てくる。ごはんは喉を通らないけれど、何故か(笑)冷たいビールは良く飲めて、その勢いで食べるから胃腸もくたびれる。そのまま帰宅して、・・・熱いから眠りにくい。冷房を入れて寝る。さて、こうやって立派に「轍」にはまってしまいましたよ(笑)。

エアコン

消費電力の事や、身体のことを考えると、エアコンの使い方に「むだ」を生じやすいと、そこまでは誰もが分る事でしょう。しかし、私は、人それぞれ、生活のパターンは違うので、シャーベットが出来るぐらいの温度でなければ、エアコンはつけ放しでも良いと思います。私の家では私も、家内もふくらはぎにレッグウオーマーはいて寝ます。エアコンもルーバー(エアコンの風向を変える羽ですね)は、直線方向で体に当たらない様にします。それでも朝は多少のだるさは残るものです。

疲れを残して、翌日にダルダルのヨレヨレの身体で仕事をするなら“快適”に眠れた方がはるかに「むり」は少なくなりますよね。身体に「むり」が有って生活をすると、“風邪”くらいならまだしも、下手をすると事故を起こしかねません。

それは取りも直さず、“体”を通じて“心”にも注意散漫という「むら」が生まれるからです。数年前より“秋バテ”なる言葉も出て来ました。秋の時期なのに、いきなり冬になったかの様な錯覚を身体が感じてしまう訳ですが、これはタイムスパンを長く見た場合の寒暖差について行けないからくたびれる訳ですが、実は“夏バテ”(熱さと冷房の両方による)を引きずっている事は理解して下さいますか?

くつろぐ女性

過度な冷飲食はなるべく避けて、肩口、腹、ふくらはぎは暖めて、エアコンをつけて寝る。インスタントでも良いから、お椀一杯、カップ一杯のみそ汁を摂る(みそは体を暖めて、塩分も摂れます)。

みそ汁

何か身近な一つを実践して、「だ・ら・り」の猛暑をしのいで、“実りある秋の身体”へ参りましょう(太ることでは有りません)。

それではまた・・・。